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「誰が殺したクック・ロビン」のフレーズで連想できるのは二つ。前者はマザーグース、後者はパタリロです。
テンポの良い手拍子とヨガのようなポーズで踊るクック・ロビン音頭は、漫画の初期で主人公のパタリロがよく踊っておりました。そして、このパタリロ、弱10歳でありながら、マリネラという国の少年国王で大金持ち、さらには優れた頭脳と体力、生命力に加えて驚くべき図太さを兼ね添えたスーパーキッズなのであります。しかしながら、少女マンガの主人公にあるまじき肉まんのような顔。他のキャラクターが凛々しい美青年や可憐な少年だったりするので余計に、ふにゃふにゃ具合が目立ってしまいます。つまり、魔夜先生が描く繊細な絵柄とは一線を画すわけでありますが、読んでいくごとにチャーミングにみえてくるんだから不思議なんですよ。
肝心のストーリーについては、笑いあり、涙あり、少年愛あり、推理あり、落語あり、SFあり、天使と悪魔の戦いあり、と様々な分野を網羅して、一概にこういうストーリーとは言い難い。しかし、主人公パタリロが頭脳と体力、生命力を駆使して活躍する姿は痛快で心が晴れ晴れする。87巻ととても長い漫画ですが、読み切りであるので興味をひかれた巻を手に取っていただきたいと思う。